その169 南九州畜産獣医学拠点がひらく
文:惣川 佳
今回の水物語は会長に代わり
惣川佳が担当します。
この4月から正式にオープンとなった
南九州畜産獣医学拠点のお話をしたいと
思います。
まず、南九州畜産獣医学拠点とは
霧島市のお隣の市でもある
鹿児島県曽於市にできた施設です。
旧鹿児島県立財部高校跡地を整備し
鹿児島県曽於市と
鹿児島大学共同獣医学部が連携して
将来の畜産業・獣医療を担う人材の育成、
新たな産業の創造・交流人口の増加を目指しています。
施設内は動物福祉に配慮したつくりになっており
動物たちへのストレスが最小限になる
環境づくりが徹底されています。
例えば、牛舎は次世代閉鎖型という
完全な室内での飼育をしています。
牛舎内では
・温度・湿度などを気象センサーで管理
・気流や細霧を自動制御
・壁面全面についたファンで気流を発生
病気を媒介する虫などを排除
といった管理がされており
これは私たちの食の安全にも繋がるモデルとなります。
現在、牛は101頭、馬が11頭いますが
最終的には黒毛和牛350頭、ブロイラー5000羽、馬20頭が入る予定です。
さて、説明が少し長くなってしまいました。
以前、木津さんからもお話があったので
お気づきの方も多いと思いますが
この施設では昨年の9月から
弊社のBOリアクターが導入されています。
畜舎エリアの貯水タンク(8トン)に1台設置しており
動物たちの飲水はもちろんのこと、畜舎の清掃用、
また今後学生達が利用する脱衣所やトイレなどにも
使われます。
牛と馬が入る前、まだまだまっさらで
コンクリートの新しい香りがする
飼育エリアに取り付けたのが昨年9月末。
それから4ヶ月後の今年1月に
「牛が56頭入りました!」と報告を受け
現場視察へ向かいました。
まず、牛舎の前で感じたのは悪臭がないことです。
本当に56頭もいるのか?と疑うほど
臭いがなく、とても静か。
牛は鳴き声で感情を表しており
満たされた状態、落ち着いた状態では
あまり鳴きません。
中に入ると、黒々と艶のある毛並みをした
牛たちは、初めて見る私の姿にも騒ぐ事なく
穏やかに過ごしていました。
私が柵に近付くと
数頭がやってきて興味津々な目で顔を出してきました。
そのとても愛らしい姿を
ぜひ写真でお見せしたいのですが
非公開エリアのため私の感想でお許しください。
牛たちの足元には土が敷かれており
その場で排泄をします。
私が行った時にもその場で
排泄をしていましたが悪臭は感じず
ハエの姿も見当たりませんでした。
これはもちろんBOリアクターのみならず、
屋内飼育であること、
また壁面全体に取付られたファンの効果も
大きく作用していると考えられます。
今回の設置は弊社にとっても新たな試みでした。
今までは既に稼働されている
畜産現場に取付をすることが
ほとんどでした。
なので、BOリアクター処理水の環境が整った
まったく新しい現場で動物たちが育ち、
また畜産教育現場のサポートができること、
これは何よりも嬉しくまさに目指していたひとつでした。
会長が研究し続けてきた技術は
ここからまた大きな展開を見せそうです。
木津さん、FMきりしまのみなさま
そしてリスナーの方々、
いつもこの水物語を聞いてもらい
本当にありがとうございます。
ここまでも随分と長い長い水物語、
まだまだ続く予感しかありません。
必ず面白くなりますので
どうかここからもぜひお付き合いください。