飲水処理から、堆肥発酵促進へ。そして田んぼの収量増。
長年課題となっていた悪臭の問題が、飲水処理により短期間で解消。糞尿混在の廃水を腐植資材へと量産する仕組みを構築し、堆肥の発酵促進と、田んぼの収量増にもつながりました。
長年の悪臭課題と、
廃棄物処理コスト。
畜産と稲作を併営するキトンファーム山下では、長年にわたり畜舎の悪臭問題が課題となっていました。同時に、糞尿混在の廃水を堆肥化する工程にも時間がかかり、結果として堆肥処理コストが経営を圧迫していました。
畜産と農業が分断されたままでは、畜舎の廃棄物が「処理すべきコスト」のままでしたが、これを「農地に還元できる資源」へと転換できれば、循環型農業の実現が見えてくる——その入口を探していました。


廃棄物を、資源に変えるために。
畜舎の悪臭と、堆肥処理にかかる時間とコスト。この二つを別々の問題として対処するのではなく、「畜産と農業をつなぐ循環」という一つの考え方で解決できないか——その入口を探していました。
BOリアクターは、飲水処理と堆肥化曝気という二つの工程に同じ仕組みで応用できます。水を起点に畜舎の廃棄物を農地へ還元できる資源へと転換できる点が、循環型農業を目指すキトンファーム山下の方針と一致しました。
飲水処理+堆肥化曝気の、
2段運用。
第1段階として、BOリアクターを畜舎の飲水ラインに設置。家畜の腸内環境からアプローチすることで、排泄物そのものの臭気・性質の改善を進めました。
第2段階として、糞尿混在の廃水を貯留する曝気槽にもBOリアクターを設置。好気的な分解プロセスを促進することで、従来3〜6ヶ月かかっていた完熟堆肥化を、約1ヶ月で腐植物質(フルボ酸・フミン酸)を豊富に含む液状資材へと、転換する仕組みを構築しました。
臭気消滅、堆肥発酵促進、
田んぼの収量増。
飲水処理により、長年の悪臭課題は短期間で解消されました。同時に、曝気槽での腐植物質生成プロセスが安定し、堆肥の発酵が著しく促進。分解後の液体は、フルボ酸・フミン酸を含む農業資材として、自社の圃場に施用できるようになりました。
圃場への施用後、稲の根張りが目に見えて改善し、田んぼの収量増にもつながっています。畜舎の廃棄物が、稲作の収益を支える資源として循環する仕組みが、整いつつあります。
飲水処理による悪臭解消
液状腐植資材の生成期間(従来 3〜6ヶ月)
田んぼでの収量改善を確認
左の写真は、
BOリアクター処理水で
育てた稲の根張り。
明確な差が確認できます。
「畜舎の廃棄物が、田んぼの肥料になっていく。畜産と農業がつながったような感覚があります。稲の根張りを見たとき、『循環型農業』が実感できました。」
キトンファーム山下 関係者

