水

​「水つくり」開発ストーリー
水物語その33 養豚場での事例①

自宅に水つくりを設置しても

飲食を全て自宅に限定するのは

なかなか難しいもの。

しかし、鶏や豚や牛といった

家畜として育てられる動物達は

人間のように外へ出かけて食事をしたり、

コンビニに行くことはできません。

そのため、私たち人間よりも

動物達の方が水つくりの効果が明確に現れます。

 

特に、豚はとてもデリケートで

ストレスを感じると

病気にかかりやすくなります。

また、体の構造が人間に近いので

豚への効果はとても興味深いものとなります。

 

養豚場への水つくり設置件数は全国で10ケ所。各養豚場で素晴らしい結果を出してきましたが、昨年2019年の5月から始まった

ある養豚場での変化についてお話ししましょう。

まず、養豚場を経営するにあたって

一番頭を悩ませる問題が、

悪臭とハエの大発生です。

悪臭は風に乗って広がりますので、

ほとんどの養豚場が

住宅地から離れた山の中や谷の奥に

追いやられています。

今回、新たに設置をしたのは

埼玉県比企郡(ひきぐん)にある養豚場です。

きっかけは、代理店

(厳密には違うのですが、

わかりやすく代理店と言っておきます)

をしてくれているNさんが

元々付き合いのあった養豚場オーナーから

「養豚場のハエがとにかく多くて困っている。

どうにかできないか」と

頼まれたことからでした。

 

オーナーは

「約50年間、ハエ対策にあらゆることをしてきたが効果が持続しない。薬を使っても一時的には減るがすぐに増えてしまう。ハエトリ紙を吊るすとすぐハエがべったりくっ付いて、重さで落ちてしまう。喋れば口の中に入るし、何とかならないか?!」とお手上げ状態でした。

Nさんが、過去の養豚場設置の事例と実績を

話しましたがすぐには信じてくれません。

そこで私に来て説明してほしい

ということになったのです。

 

2019年5月28日。

Nさんに連れられ

一通り案内してもらいながら

ここはいける」

とすぐに思いました。

 

場内がきちんと整理され、

豚たちのことを第一に考えているのが

伝わる環境づくりだったのです。

これまで沢山の畜産現場を見てきましたが、

このような現場は必ず良い結果が出るのです。

73才のオーナーは私の説明を

素直に聞いてくれて、

すぐに豚の飲み水である

井戸水の水槽へ

水つくりのリアクターを設置することが

決まりました。
 

Nさんの迅速な対応により、

訪問の2日後に3 tタンクへ

水つくりMZリアクターY(ワイ)型を

設置しました。

それ以降の経過と変化を

まとめた記録があります。

  1. 井戸原水には鉄分が多く茶色に濁っていたが2日目には透明になった。

  2. 豚はウォーターピックという装置に口を押し付けて水を飲むのですが、そのピックは 豚舎の区切られた部屋にひとつずつあります。そのピックに鉄分が付いて詰まるので、しょちゅう掃除をしなければならなかったが、詰まりが無くなり掃除の手間がなくなった。

  3. 豚が良く水を飲むようになり、フンが柔らかい状態から水分の少ないものになった。

  4. 豚舎内のにおいがアンモニア臭から乳酸菌のにおいに変わった。

 

たった1週間でこれだけの変化がありました。

毎日変化を確認したオーナーから

すぐに自宅へ水つくりMZ-Ⅰ(いち)型を

元付けして欲しいと連絡がきました。

実は、

自宅の裏にはオスの種豚とハハ豚と

乳を飲む仔豚の豚舎があり、

そこにいる豚達は

自宅の生活水と同じ水道水を

飲むようになっているからです。

井戸水を飲む育成舎と

子どもを採る豚舎は離れているので、

育成豚舎の変化を見て

すぐにこちらにも付けようと決めたそうです。

こちらの豚舎での変化は

育成豚舎よりさらに顕著に現れました。

設置した翌日から悪臭が薄まり、

豚舎内のハエも激減。

5日目にはにおいはほとんどしない状態に。

10日目には尿溜めの液を裏の畑に撒いても

臭くなく、

畑に撒くとなんと元からいたハエが

逃げたそうです。

ここまで細かく変化が分かったのは

オーナーが2、3日ごとの変化を

私へ直接電話してきてくれるからでした。

その度に

「水だけでね!」

「こんなこと初めてだ!」

と電話口の向こうで驚きながらも

喜んでいるのが伝わりました。

どうしてこんなに早く

母豚舎での変化が起きたのか?

それはハハ豚のフンの影響が大きいと

考えられます。

まず水つくり設置後、

ハハ豚は水をそれまで以上に

沢山飲むようになりました。

すると今までエサの消化不良により

柔らかかったフンがかたく

健康的なフンへと変化します。

ハハ豚には良い乳が出るように

栄養価の高いエサが与えられるのですが、

子どもを産んだハハ豚は他の豚と離すため、

1頭分の狭い柵の中へと入れられます。

これにより運動不足となってしまい、

エサが十分に消化されず

柔らかいフンになってしまうのです。

未消化のフンには

腐敗系の微生物が働くことで

アンモニア系の悪臭が発生し、

ウジがわいてハエに羽化します。

しかし良い水を飲むと腸内細菌が増え、

エサが完全消化されるのでフンは硬くなり、

腐植系の細菌が働き出し

フンは乳酸系の甘い匂いとなり、

ウジは発生してもハエへと羽化しなくなります。

離乳食になった仔豚たちも水をよく飲み、

長年様々な豚を見てきたオーナーも

驚くほどの勢いで

ゲージの中を走り廻るようになります。

 

母豚舎での変化が早いもう一つの要因は、

豚舎内へ設置された

加湿用のミストシャワーです。

このミストシャワーのおかげで

水つくりの水が定期的に豚舎の

隅々に撒かれるという状態になり、

変化のスピードを早めました。

豚舎中に付着していた有機物の上に

水つくりの水が噴霧されるので、

腐敗系の微生物が腐植系の微生物に置き換わり

乳酸発酵の甘いにおいに変わるのです。

環境空間の質は

空気に含まれる水蒸気の質によって決まります。その空気を豚たちが吸い込むことで

呼吸器=肺の活動が活発になり、

豚の弱点である風邪に罹りにくくなります。

離れた育成豚舎でも

母豚舎と同じ変化が起きていましたが、

育成豚舎で重要なのは

出荷体重の100kgになるまでの日数と肉質です。

水つくりリアクターを付けてから

豚達の体はみるみる大きくなり、

またそのスピードが

どんどん早くなっていきました。

肉質は柔らかく味も濃いものとなり、

元々高かった評価も

一段上のランクへとあがり

直営販売場での売れ行きも上がったそうです。

出荷までの日数が短くなり大忙しだと

オーナーから喜びのクレームが

入ったぐらいです。

私もこんなに早く良い結果が出る養豚場は

初めてでしたので、

6か月経過した時点で

「母豚舎の尿で液肥を作りませんか?」

と提案しました。

同じ豚舎のハハ豚と仔豚の尿というのは

「液肥」つくりにおいて最高の原料です。

オーナーも「是非作ってみたい!」と

とても前向きにお返事をくれ、

紹介者のNさんに現場の担当をお願いし

オリジナルの液肥を作ることになりました。