「あまりにきれいすぎる水では、
逆に生き物は棲めないのだ」
また一つ、瓢箪池から大切なことを学んだ私は、木津さんに相談して
「水つくり」の性能調節に試行錯誤します。
水物語その8でご紹介した
共鳴磁場測定の技術を活用して、
「水つくり」を、「きれいすぎる水」から
「生き物が棲める水」を作れるように
調整を行いました。
この結果を木津さんにも報告し、
追加特許を取ることになったのです。
私は、「水つくり」は通過する水を
分子構造が整った「構造水」に変える働きをすると考えていました。
しかし、
「どういう原理で水分子が整えられるのか?」
については、推論でしか語れません。
当時は「構造水」という概念も言葉も
認知されていませんでしたので、
「水の分子構造を整える」という表現しか
使えませんでした。
申請は直ぐには認められず、大変苦心します。
拒否通告が来て再説明を2度繰り返し、
その年の11月、漸く特許が受理されました。
受理された時の説明が下の図と説明です。
「流水孔の孔壁の表皮効果によって流速が減速する流体束周辺部分と、それ程減速作用を受けない流体束中央部分とが水の粘性によって竜巻状の旋回水柱を形成する。そして、形成される旋回水柱のピッチは、流水口の径によってそれぞれ異なる。ピッチの異なる3種類の水柱が旋回羽からの水流で混在する輻奏状態で濾材と衝突して影響を受けて水の分子配列が整えられ、
水の活性化が促進するようになる。」
私は元映像作家であり、
科学の専門家ではありません。
「水つくり」も、現代科学の高度な研究によって生まれたものではなく、
私自身が様々な現場で学んだことを元に
木津さんと仮説検証を繰り返して
生まれたものです。
“その説明が出来ない!”
となると・・、
事実で証明し、
人間が今持っている技術を活用して、
少しずつ理解して行くしかないのではないか・・・となります。
当然、使用現場の担当者との
共同作業になります。
果たして、うまくいくだろうか?
理解し協力してもらえるだろうか?
私は、このことを弟の妻で生物学者の
団まりな博士に相談しました。
この時、団まりなさんは千葉県の館山に
「階層生命学ラボ」を設立されておりました。
団まりな博士は、京都にある微生物研究所で
抗菌テストを行うことを提案されました。
早速、申し込んで微生物研究所に
水つくりを設置して、水道水を通過した
残留塩素がないことを確かめた水で、
大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ状球菌の
三大病原菌についての抗菌テストを
依頼しました。
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