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水物語その127 プラスチックごみ処理現場の情熱

まずは1986年に作った「新しい産業の誕生ープラスチック再生加工品の世界」から

紹介したいと思います。

この映画の前段のような形になった「よみがえるプラスチック廃棄物」は、8年前の1978年に完成しました。

詳細は水物語97話でお話ししていますが、この8年の間に日本中の民間企業におけるプラスチック再生加工技術はめざましく進化していました。


今手元にある作品を改めて見てみますと

「もったいない!」「なんとか再利用できないか?」

という日本人が古くから持っている精神が技術の開発と進化に大きく影響していたことがわかります。

この原稿を書くために取り上げた企業の現在を調べましたら、何とほとんどの企業が何倍にも事業を拡大し、次世代の代表者が後を継いでいました。


プラスチックのごみの問題を考えるとき、ほとんどの人が自分の家庭から出すプラスチックのことだけをイメージします。

しかし、プラスチック廃棄物は毎日の生活に欠かせないものをつくる過程で絶え間なく発生しているのです。

例えば、野菜を買えばハウス栽培のビニールが、魚を買えば市場へ運ぶ発砲スチロールの箱が、冷蔵庫や洗濯機やテレビさらに自動車を買えばそれを作る過程で出るプラスチック廃棄物が出ているのです。

生活者がそれを直接目にすることはありませんが、日々の生活はそれらと切り離せないのです。


プラスチック処理促進協会は、家庭から出るプラスチックごみは焼却処理をして熱利用するのが良く、産業から出る廃プラスチックは再生加工するのが良いと考えていました。

従って、全国の再生加工業者を援助することに力を入れていました。


しかしそれを実際に取材してみると、どの企業も途方もない情熱と努力を自発的につぎ込んで成功していました。

人間の知恵というより日本人特有の勤勉さがそこには満ちていて、

「まるで明治維新の時のようだ」と明治維新を知らない私がそう感じ、

その情熱を映画でも伝えたいと製作に取り組みました。

幾つかの賞を頂けたのもその「熱」が評価されたのではと思います。

「水物語」を聞いていただいている皆さんには、是非具体的なことを知っていただきたいので、次回からその実例をお話しします。


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