水

​「水つくり」開発ストーリー
水物語その37 ベトナムでの事例③

ベトナムの現地農家へ堆肥作りの

指導をしてから3か月後。

堆肥の状態を直接確認するため、

私は再びベトナムへ向かいました。

彼らの家へ尋ねると

ニコニコ迎えてくれましたので、

うまくできているなと期待して

堆肥場へ向かうと、そこは空っぽでした。

「堆肥はどうしたんだ!?」と聞くと、

「少し畑に撒いてみたら野菜がよく育つので、

全部畑に撒いた」という返事。

なんと、堆肥を増やしていくための

種堆肥(たねたいひ)を

全て使ってしまっていたのです。

説明してもキョトンとした顔をしていましたが

「堆肥の効果はわかったの?」と聞くと

彼は大きく頷いていました。

前回教えた堆肥の作り方は覚えていたようで

これからは自分で作れるか確認すると

リアクターが入った屋根の上の水槽を

指さしました。

あの水があるから出来る、

という意味のようでした。

詳しくは聞き出せませんでしたが、

この3ヶ月の間に

水の効果を感じることがあったようです。

リアクターを取り付けた

残り二軒の農家へ向かうと、

畑の土がまるで変わっていました。

以前は雑草生えないほどの硬い土が

ふんわりと柔らかくなっており、

豆類や葉野菜も以前のものより

明らかに大きく育っていました。

どれだけ水をやったのか聞くと

毎日夕方に撒いていた、とのこと。

しかし、ベトナムの水道はちょろちょろとしか

出てこないので

畑に撒く分は1日かけて貯めているはずです。

「屋根の上の水では足りないのでは?」と聞くと

ポリタンクに雨水を溜めておき、

水槽から外したリアクターをその水の中で

じゃぶじゃぶとさせてから撒いていた、

というのです。

道具を応用した素晴らしい知恵に

私は大いに感動しました。

1軒目の農家も一緒に来てくれていたので

みんなで堆肥を作って畑へ撒けば

このほうれん草も大豆もトウモロコシも、

もっと大きくやわらかくなるよと

彼らが協力し合えるように励ましました。

ベトナムではほんのちょっと

収益が増えるだけで、

生活は一変するようです。

それから2年後。

三軒の農家は家畜用の豚を飼うところまで

豊かになっていました。

それぞれの豚小屋で、

豚の糞尿を利用した堆肥を作り、

豚にもリアクターを通した水を飲ませているので

養豚場特有の悪臭もありませんでした。

堆肥が何かさえ知らなかった彼らが、

水を変え、土をつくり、

そして堆肥の重要さを理解したことで

生活レベルを大きく上げたのです。

私がベトナム農家へ指導している間、

私を誘ったN氏は別のところで

水つくりリアクターを使って

とんでもないことを仕掛けていました。