水

​「水つくり」開発ストーリー
水物語その28 エビデンスの壁

水つくり装置のセットを抱えて、

団まりな博士と一緒に訪れた某大学は

日本で唯一のバイオ専門の大学でした。

 

お相手の農学博士とまりなさんは

親しい関係の様子で、

私が持参した水つくりセットを

すぐに研究室のシンクに接続して

通過水を口にされ、

これはおいしいと言って

湯沸かしポットに入れられました。

お湯が沸くと、

教授はいそいそとコヒーをドロップして

一くち口にし

「これはいい、私は毎日何度も入れるので、

これはありがたい」

と私たちにも出してくれました。

一気に和気あいあいの雰囲気になり、

持参した3つのレポートの説明を、

時々まりなさんが助言を入れられましたが、最後まで興味深げに聞いてくれました。

聞き終わると、助教授の方を呼ばれ、

概略を話して3つのレポートを渡して、

実験計画を立てるように指示されました。

私は、

”良かった!これで科学的にも認められる

エビデンスが出来る”

と安堵して、まりなさんに深く感謝しました。

その後、蕎麦屋で昼食をご一緒しながら、

私は少しのお酒で

すっかりいい気持ちになりましたが、

まりなさんは冷静でした。

それから3か月目に

「どうも、仰られる様な結果が出ないようです」

との電話が教授から直接掛かってきましたので、担当の助教授の方に代わって貰って

実験の方法を詳しく聞きました。

お話を伺うと、何と、

「純水に自然成分を加えた人工自然水を作って

水つくりを通過させ、

硝酸体窒素を過剰に入れて析出するかを見たが、

変化が見られなかった」

というのです。

 

私は

”自然には純水というものはない。

必ず様々なミネラル成分が溶け込んでいて、

主要でない成分などが触媒として作用して、

析出反応は起きるのですから、

そちらの水道水か井戸水で

やってみてくれませんか”

ということを、お願いしました。

しかし、水道水や井戸水などでは

普遍性が担保されないので

科学的には認められないというのです。

”実際の現場は純水など使いませんから”

と食い下がりましたが、

「では、それを考慮して別の実験方法を

考えてみましょう」

と電話は切られました。

そのことをすぐにまりなさんに報告しましたら「やっぱりね」という反応でした。

その2か月後、教授から封筒が届き、

当研究所ではご依頼の実験は続けられない

という内容が丁重に書かれていました。

その手紙のコピーをまりなさんに

メールで送って電話をしましたら

「あそこでダメなら、日本のどこにもないね」

という反応でした。

研究費を出して

頼んでいるのではありませんから、

それ以上どうしようもありません。

次にまりなさんのご自宅へお伺いした節、

がっかりしている私に

「我慢、我慢、マーグリスなんか30年も認められなかったんだから」と励ましてくれました。

アン・マーグリスは「性の起源」で

アメリカ国家科学賞を受賞するまで、

30年以上孤独な研究をした、

まりなさんの親しい生物学者です。

私が「僕は学者になろうとは思っていません。

農業、畜産の現場と人間の体を戻したいと思って

やってるだけですから」

と言うと

「それでいいのよ、

ともかく3000例を集めて記録しなさい。

そしたら、向こうが寄ってくるから”

と叱咤されました。

それ以降は、起こったことを記録することと、

水の判定はPH・EC・ORP・さび釘テスト・名水分析・そして共鳴磁場分析、

さらには抗菌力テストを行うことを

続けています。

次回からは、水つくりの水で起こった

様々な事例をご紹介します。