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執筆者の写真有限会社シューコーポレーション

水物語その86 有機物循環の取り組み①

我が社の目標は

「水本来の力を取り戻す、日本から、そして世界へ」ですが、

最近、水つくりの水で大きく環境が変わった事例がありましたので

トピックスとしてご報告します。


少し長くなりますが近年でも大変嬉しい事例でしたので

よければお付き合いください。


埼玉県にある、「大村商事株式会社」という

一般廃棄物処理業を営む会社です。

回収エリアは埼玉県の五つの市。

市内の学校や会社にある社員食堂、飲食店などから出る大量の野菜くずと

街路樹や公園などの整備時に出る木くず、

そして、河川の土手や道路脇に生える雑草。

これらをトラックで回収し、処理場へ一斉に集めているので

悪臭対策は常に頭を悩ませる課題でもありました。

特に、大村商事「有機物が循環する地域つくり」への

取り組みを積極的に行なっており、

回収したゴミを処理したのち、堆肥化させ販売しています。

しかし、堆肥場での悪臭は避けられません。


今から2年前の5月に、私が初めて現場に訪れた際も

体育館ほどの発酵ヤードの両側に、

3mほどの高さに積まれた発酵中の堆肥から

腐敗臭が発生していました。

大村商事のように生ゴミから堆肥をつくる試みは

日本中の多くの地域で取り組まれていますが

この技術は非常に難しくほとんどの場合、

悪臭が問題となり中止に追い込まれています。


ここでは、悪臭を吸引ダクトで集め、

外の脱臭装置に送り込むという対策をされていました。

もちろん24時間運転ですから

それだけで経費がかなりかかっています。


大村商事に水つくりを提案してくれたのは

代理店のNさんでした。

先ほどの脱臭装置は通った空気を

一度、水槽に潜らせることで臭いを取り除いていました。

しかし、その水がどうしても臭くなるので

まずは当社のリアクターを水槽に沈めてみたのです。


これはこれで効果がありました。

しかし、私はもっと元からなくなるはずだと考えていました。

それは、視察の日に

「集めた野菜くずを大きなミキサーでジュース状する」という

処理工程を見ていたからです。


「あの時に使う水を変えたら何か変化すると思うけど」と

Nさんに提案しましたが、

「私もそう思うけど、納得してもらうのがなかなか…」

と考えあぐねていました。


その後、Nさんは納得してもらうため根気よく会社へ通い

リアクター設置から1年半後、

とうとう、水つくりを元からつけることになりました。

そして設置から半年後には

「堆肥発酵の担当者から匂いが消えました!と感謝されました」と

Nさんから喜びの電話がかかってきたのです。



大村商事のパンフレットを紹介


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