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水物語その24 処理水の殺菌力テスト

「京都微生物研究所」での抗菌力検査結果が届くまで約1か月掛かりましたが、その結果は驚くべきものでした。

まず、大腸菌検査では、最初に塗りつけた株数が59万株あったものが30分後には13万株に減り、2時間後に1万5千株に、5時間後には0株になり、最終的には消えていました。 大腸菌は嫌気性雑菌の指標になる菌ですから、腐敗系の雑菌類は全部死滅すると言うことです。

食中毒を起こすサルモネラ菌は最初の58万株が1時間半で0株に死滅。 そして黄色ブドウ球菌も、最初が23万株、5時間後に0株に死滅していました。


この結果を団まりな博士に報告しましたら、直ぐに以下のようなコメントを送って頂きました。 『水は、現代科学がもっとも苦手とする相手かも知れません。現代の自然科学は、分子の時代にあると云えますが、分子の中でももっとも簡単なものの一つである水に対して、手も足もでないというのが実状と云えるでしょう。

「水は特別だ!」と云うのが、

科学者たちの嘆息であり、

逃げ口上でもあります。 水は分子としても小さく、反応性も低いため、

どんな隙間にも入り込んでしまいます。

私たちの細胞を包み込んでいる細胞膜は、

機能的には、薄い油の層を真ん中に挟み込んだ

三重構造をしています。 この油の層のために細胞膜の内外の分子たちは

往き来ができず、細胞の内部は濃密な状態に保たれているわけです。この膜を通過する分子の出 入りは、膜に埋め込まれたそれ専用のタンパク質により、厳しく管理されています。

ところが水分子だけは例外なのです。

細胞膜の油の層を難なく通り抜けてしまいます。細胞は、独立の物体として

存在しているようでありながら、

水に対してはスカスカです。 水が大切である理由は、ここにあります。 このことから考えると、

水つくり通過水の殺菌力は驚異的です。

水だけで細菌を殺すなどということは、

ほとんど考えられないことです。 もちろん細菌も細胞ですから、

これでは水つくり通過水は

劇毒物だと云うことになります。 しかし、その一方で、

牛舎や豚舎のアンモニア臭が消えると云うこと、 汚物が完全に分解されたことを意味し、

分解細菌が普通以上に元気に働いたことを

示しています。

水が、善玉を助け、悪玉を殺す? 

そんなにうまい話は聞いたことがありません。

しかし、これは測定事実であり、現象なのです。

現象のあるところには

必ずメカニズムがあります。

しかも、現象が矛盾して見えるところには、

私たちの想像を越えた、

深遠な自然のメカニズムが潜んでいます。

そして、そこからが自然科学の出番です。

ところが、今のところ科学は

役に立ってくれそうにありません。

そういう時は、事実を蓄積すべき時です。

事実を重ねれば、自ずとメカニズムが

見えてくるはずですし、

科学を引き寄せることもできます。

この意味で「実例で確認する方法」で

事実を積み上げていこうとする

惣川氏のやり方は、間違っていません。 物理・化学デ-タを地道に集めていくことが、今、一番求められていることと思います。』

まことに有難いコメントです。瓢箪池に加えて、団まりな博士が水探求の助っ人になってくれる、これが始まりでした。


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