top of page

水物語その148 「土と水の自然学」の取材②~企画構成決め~

更新日:2023年12月1日

「すべてを記録する」と企画書に書きました。

それは内水先生と農家の出会って実際の現場を見て語り合う全てを

映像と音で記録する方式です。

内水先生には言葉をとりこぼさないようにするためピンマイクをつけます。

相手の農家の人の声はガンマイクでキャッチします。

カメラは当時一番小ぶりで機動性が優れていた

ベーカムというカセット式のビデオカメラを採用しました。

こういう方式で全国9か所を半年かけて取材しました。


回したテープの数は1時間テープが200本。

映像内の言葉を全て文字に書き起こしたのち、

約1か月間、編集スタジオに籠って

テーマ別に6本のテープにまとめました。

  1. 採卵養鶏 編

  2. 養豚 編

  3. 酪農 編

  4. 商品加工 編

  5. 生活 編 

  6. 理論 編


それぞれ約1時間の作品ですから全部で6時間。

ひとまず内水先生をはじめ、あの日喫茶店に集合した

全員がビデオスタジオに集まり試写をおこないました。

午前9時から始めた試写は

全員が意見や感想を言って、終わった時には

午後6時を廻っていました。


この時に私が提案したのは

説明用のナレーションは一切使わないこと、

撮影日と場所と現場のデータは字幕で表示する

という2つでした。


ナレーションをいれない理由は、

観る人がナレーションの説明に囚われないためです。

現場で録音した生の声には

言葉以上の情報が含まれており、

撮影してきた映像には

要約できない現場の実像がありのまま映っているからです。

また、必要最低限の情報のみを表示させることで

より観客の感覚を集中させることができるはずです。


この提案は全員から賛成を得ました。

そして、なんとこの6本をこのまま作品として

販売することが決まったのです。


しかし一般販売するにはさすがに長いので

どこをどう短くするかを改めて話し合い、

農業編、処理編、理論編の3編として

各1時間にまとめることが決まったのです。

しかし、このまとめには相当苦心しました。

今、私の手元にはこの3本があります。

これからみなさんにこの内容を

言葉でお伝えしていくのですが

先程書いたように

ノーナレーションですので非常に至難の挑戦です。

しかし、この取材で体験した事実を

この番組を聴いているみなさんに

ぜひ伝えたいという強い気持ちがあります。


なるべくありのままお伝えしますが

自然の理解と納得の仕方は、一人一人違っています。

私の説明では納得できない、

あそこをもっと知りたいという点が出てくると思いますので

ぜひ小さなことでも気になることはメールをください。

その返事はまた水物語で書いていきます。


ですから、お聞きになっている方のご協力が要ります。

どんなことでもメールしてください。


次回から、本編の話を始めます。

0件のコメント

最新記事

すべて表示

水物語その158「土と水の自然学」の取材⑫~処理編~

次は、食品加工工場団地の排水処理です。 九州熊本県人吉市にある食品工業団地の看板にタイトルが出ます。 「熊本県人吉市 人吉総合食品団地協同組合」 続いて団地の全景に経過を説明する字幕がでます。 「この団地は1982年に設立され 6社の工場の内5社の廃液を 共同処理しているが、悪臭と 血汁等高濃度廃液及び 汚泥の処分に苦しんできた。 ’86年から内水護博士の指導で 施設を改善、現在では総てが 解決し

水物語その157「土と水の自然学」の取材⑪~処理編~

放流水でイワナが元気に生きているのを確かめた後は 脱水ケーキの堆肥化を見ます。 脱水ケーキとは沈降槽(ちんこうそう)で沈んだ汚泥のことです。 <汚泥脱水装置> 新しい汚泥には既に出来上がっている 堆肥を混ぜて醗酵させています。 その作業を見ながら内水先生は臭いを確認します。 「もう、この段階で臭いはほとんどありませんね」 映像には汚泥と堆肥を混ぜる装置が映ります。 <新しい汚泥の臭いを嗅ぐ内水先生

水物語その156「土と水の自然学」の取材⑩~処理編~

処理編の最初の現場は長野県安曇野市豊科町です。 町を見下ろした全景の映像にタイトルが出ます。 「名水百選の町・豊科では、 家庭に設けた浄化槽の汚泥を 集中処理しているが、その悪臭に悩まされていた。 1984年の秋から内水博士の指導で 施設の改善を行い 現在では悪臭が除去され、 放流水質も向上している。」 そして、 バキュームカーが生活雑排水処理場に入ってくるシーンになり 内水さんがこの処理場を最初

bottom of page