水

​「水つくり」開発ストーリー
水物語その5 最高の土

まず、最初の疑問

「草原に草食動物が過密に居過ぎることへの疑問」

が一気に解けました。


あれだけの数の草食動物に

どんどん生える草を食べてもらわないと

植生が変わってしまうからなのです。


恐らく何百年もあの状態が続いているというのは、

絶妙なバランスが出来上がっているからなのです。


ということは

「巨大な外輪山に囲まれたあのビルンガ国立公園と同じ土壌環境が、

この農園主の畑には出来上がっているからレタスが1週間で出来るのだ」

どのような畑地の管理をしているのかを訊いたのですが、

フランス語の通訳者が「何もしていないって言ってるよ」でお終いになりました。
 

帰路、

車を止めてお饅頭のような形の山の表面に渦巻き状の畑が作られているのを見て、

同行している北海道の獣医は

「あれはね、渦巻き畑を牛に歩かせて、

土を鋤かせる蹄耕法ってのをやっているに違いないね」

と解説してくれました。

平らな畑などは全く見当たりませんでした。


あの畑でね!レタスが1週間で出来る・・・

と言うことは、

内水護博士の言われた「最高の土」が

あの畑にも

ビルンガ国立公園にも

あるということになります。
 

内水博士は、「最高の土」が出来た条件を次のように読まれていました。
 

「海の側に周囲を山に囲まれた地形があり、

その低地に沼があり、

沼は海に繋がっており、

潮の満ち引きで海水が沼に流れ込んでくる。

そして、近くに火山があり時々火山灰が降ってくるという自然条件。
山に降った雨、山の木々の落ち葉、落ち葉からできる腐葉土、

山に住む動物の排泄物や死骸など周囲の総てが沼に流れ込み、

時に火山灰が降る、

沼にはヨシやアシなどが育ち、

そのすべてを分解し、自然の循環に戻す。

その沼の底に出来た土が「最高の土」である。」


アフリカのこの地域にはニイラコンゴと言う大活火山があります。

この時の7 年前にも大爆発をしていました。

しかし、海には繋がっていません。

なのに、ここにもビルンガ国立公園にも確かに「最高の土」が在る。

どう読み解いたらよいのだろうか?
 

二番目の疑問「糞だらけのカバの池が一晩で透明に澄むことへの疑問」
これは、内水博士の実験で脂肪分の濃い汚水が

「最高の土」で瞬時に清澄な水になるのを撮影していましたから

それと同じ原理だと理解できます。

だから、あの大きなカバの池の底には「最高の土」が沈んでいるということです。

更に、三番目の「カバの傷が半日で治ることへの疑問」
ここまでのことが起るのは、

あの池の水が単に澄んでいるということを超えて、

「活性液肥」レベルにあるということです。


「活性液肥」とは、私=惣川が名付けて現在製造している液で、

元は日本に古くから伝わっていた「肥溜」の液のことです。

「肥溜」のことは、

1611~1614 日本に滞在した

東インド会社の貿易船の船長ジョン・セーリスの「航海記」で紹介されて

世界に知られたものです。

「肥溜」は人間の排泄物を木の桶に溜めて

自然発酵させて液肥を作る農業技法です。

日本中の百姓が自分の畑の中に「肥溜」を作っており、

その液の良し悪しで作物の出来具合が違うので、競い合っていました。

ジョン船長によって伝えられた日本の「肥溜」の技法は、

イギリスの農業指導者によって確認されて推進されましたが、

普及しませんでした。


日本でも、太平洋戦争後に化学肥料が広まり、

「肥溜」は不衛生なこととしてむしろ退けられ、急激に作られなくなりました。
 

それに、光を当てたのが、先の内水護博士だったのです。