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「水つくり」開発ストーリー
水物語その27 酸化還元電位
名水判定の次はORP=酸化還元電位です。
酸化還元電位とは、
酸化したものを還元する働きのことです。
空気中には約23%の酸素が含まれており、
その酸素によってすべてのものが
酸化されています。
人間などの生き物は、その酸素を取り込んで、
燃やすことによってエネルギーを得て
活動しています。
活動して酸化したものが溜まると
疲労という形で現れ、
活動を停止し、休息します。
その休息の最たるものが睡眠です。
水にはその酸化を還元する力の強弱があり、
その力を測る方法が
ORP=酸化還元電位の測定です。
単位はミリボルトで測られ、
+200ミリボルト以上だと還元力は弱く、
それ以下だと還元力が強くなり、
マイナスミリボルトになると
体内の酸化疲労を取る効果のある水と
考えられます。
いま手元に北海道から沖縄までの
174箇所の水道水と湧き水の
ORP=酸化還元電位を測ったデータがあります。
174箇所の内、+200ミリボルト以下のところは24箇所、すべて湧き水と井戸水です。
昔の日本人は、
皆こんな水で暮らしていたのだと思います。
残り150箇所の水道水は
ほとんどが+500から600ミリボルト。
法律で決められた次亜塩素の入った水道水です。東京と大阪には+700ミリボルトを
超える地域もあります。
私が暮らしている東京・狛江市の水道水の
ORPは+628ミリボルトです。
この水道水を、「水つくり」装置を通したところ
なんと+335ミリボルトに下がりました。
私はこれまでにも還元力のある水というものに
いくつも出会って来ました。
しかし、その効果をなかなか確認することが
できず色々な方法を考えていました。
そこで思いついたのが、
錆びた鉄くぎを水に入れて
ORPの変化を見る方法でした。
鉄のくぎの錆は明らかな酸化現象です。
その錆びた釘をORPの低い水に入れたら
どんな反応が起きるのか?
それをやってみようと思いました。
水つくり装置を通過させた
ORPが-335ミリボルトのになった水を
ビーカーに入れて、
さびた釘を9本投入して実験を始めました。
すると、1分後に+171に、2分後に+104に、
3分後には+33に低下しました。
その後10分ほど横ばいが続き、
20分後には-6ミリボルトにまで下がり、
そのレベルが1時間ほど続きました。
1時間を過ぎたあたりから数値が-20台になり、
6時間後には-62に、
そして10時間後には-90にまで下がりました。
初めての実験ですから、
何が起きるかわからないので付きっきりで、
2分ごとに記録を取り続けて10時間、
ついに夜中の12時になりましたので、
この日はそのままにして休むことにしました。
翌朝8時にORPメーターを見ましたら、
-85を示していました。
昨夜の12時から8時間、
ずっとこの数値を維持していたのだと
考えられます。
その時、私は試しに、
ステンレスの棒をビーカーに差し込んで
中のさび釘を掻き混ぜました。
するといきなりORPがまた下がり始めたのです。
10分経過したところで-131 mmvまで下がり、今度は急激に上昇し5分後には
+48mmvまで上がりました。
また掻き混ぜると-101mmvまで下がり、
すぐに+62mmvに上昇、
もう一度掻き混ぜると今度は-171mmvに低下し
また上昇。
都合5回繰り返しましたが
同じ反応が起こりました。
この結果について私の見解としては、
ステンレス棒で掻き混ぜられる度に、
さび釘のさびの表面が剥がれて
新しいさび面が現れて、
それに水が反応したのだと考えています。
さらに次に、
水道水で同じ実験を2度行いました。
一度目はORPが+626mmvの1時間後に
+564mmvまでしか下がらず、
2度目も+624mmvが+622mmvと
ほとんど変化しませんでした。
以上のことを、レポートにまとめ、
計測記録の写真と一緒に団まりな博士に
郵送しました。
博士からはすぐに電話があり、
「とても面白い結果だが、
さび釘ではどうしようもないから
前の京都微生物研究所でのデータと
名水分析の結果とORPのデータを持って
某大学教授の研究室へ行って、
相談してみましょう」
ということになりました。
「水つくり」通過水でのORP数値の変化


水道水でのORP数値の変化
